植物共生菌を用いた減農薬、収量アップの取り組みが始まっています。有名なのは植物内在菌、エンドファイトです。 使用したことにより、減農薬でも大きく実り、耐病性や耐倒伏性が現れるというのはご存知の方も居るかと思います。しかしエンドファイトの場合、土壌は選ばないにしても作物(植物)は選びます。
今回ご紹介しますビオタマックスの場合は、有用菌であっても少し違います。窒素固定菌も含みますが、根粒は作らずあくまで土壌側で作用します。 よって作物を選ばず、根を活性化させるという点ではエンドファイトと同様な結果を得られます。 季節で別の作物を作る、また何種類か同時に栽培している場合には特に汎用性の高いビオタマックスが便利でしょう。
ビオタマックスは7種類の有用菌が配合されたもので、土中で総合して作用します。配合自体が特許にあたる為、詳細な菌名は明かせませんが、窒素固定菌1種、植物成長促進効果のあるトリコデルマが1種と残りがバチルス系です。
また第一に土壌改良を目的としており、植物体に侵入しない為、菌を使うことに嫌悪感のある人にも受け入れられるものだと思います。ビオタマックスを使う事は、少なくなってしまった土壌菌類を補給するという事なので、直接土に化学反応を起こさせるのとは異なります。
その点は環境保全型農業を目指す場合に有用です。有用な菌類が多い、健康な土に改良するということなのです。
最終的な効果ですが、根が元気になれば他の部分も良くなると言う事は、プロの皆さんの方が詳しいかと思いますので、ここであれこれ述べることは不要かと思います。
ビオタマックスは錠剤となっており、使用の際に水に溶かして使います。溶かした溶液を農地に撒く、根にかける、種に浴びせるなど使い方も最適化できます。
コスト的には農地1000㎡あたり2000円です。菌相が安定してしまえば一度の使用で良いのですが、薬品等の影響でまた減ることもあります。新しく作付する時に使用するのが理想です。良く作用すれば収量が増えますから、コストも相殺されるはずです。
何より低農薬へ移行できる事が大事です。 ※農産物の競争力を高めるためにも是非ご検討ください。 ビオタマックスのトップへ戻る |